佐古歯科 上野御徒町の歯医者

佐古歯科のブログ

歯磨きをするときに歯磨き粉は必要でしょうか?

  • 投稿日:
  •  | カテゴリ:

市販の歯磨き粉に宣伝されている効果は多少はあるかもしれませんが、宣伝で言ってるほどの効果があれば誰も歯医者に行かないですむはずですよね。
歯磨きの目的は「プラーク(歯垢)を物理的に取り除く」ことです。プラークは決して表面活性剤や研磨剤では落とせません。丁寧にしっかり歯磨きができれば歯磨き粉は不必要だと思います。

 

歯磨き粉は正確には歯磨剤と称呼されていますが、日本歯磨工業会のサイトのQ&Aにこの成分の一部が公開されています。配合されている化学物質を目的別にみると、研磨剤のほかに、着色剤、保存料、保存剤、防腐剤、矯味剤、溶剤、可溶可剤、安定剤などが掲載されています。

http://www.hamigaki.gr.jp/hamigaki1/qanda.html

要するにこれらが必ず入っていないと歯磨剤とはいえないということで、化学物質の塊です。

今回は特に、台所洗剤、洗浄剤やシャンプーの主成分として、また、ほとんどの歯磨き粉に入っているラウリル硫酸ナトリウムについて記載します。

 

以下、食品添加物を調べる会社が出した文章を転記いたします。

以下、転載

「ラウリル硫酸ナトリウムといえば、シャンプーや台所洗剤に、洗浄剤の主成分として配合される界面活性剤ですが、実はこの物質は歯磨き粉にも使用されているのです。

ラウリル硫酸ナトリウムは、かなり前から様々なメディアで人体に悪い影響があるとの指摘がされており、この物質自体が非常に有害なものであるとの印象を持っている人も少なくないでしょう。

そこで、歯磨き粉に添加されたラウリル硫酸ナトリウムの影響について、人体に対ししどれくらいのレベルの影響を及ぼすのかを考えてみたいと思います。

まず、ラウリル硫酸ナトリウムの毒性ですが、発がん性に関しては1970年代に厚生労働省によって詳細に試験がなされた結果、全くないとの報告がされています。

米国化粧品工業会における調査でも発がん性は否定されており、まず心配はないと言ってもいいでしょう。

歯磨き粉に添加されるごく少量のレベルでは、アレルギーでもない限りは命に係わる危険性はないと思われます

 ただ、皮膚刺激性に関しては、明らかに強い刺激性を示すデータが報告されているのは事実です。

ラウリル硫酸ナトリウムは強い脱脂力とたんぱく質変性作用を示すため、結果として皮膚を痛めることになるのです。

 しかし、歯磨き粉に発泡剤として添加される量は非常に少ないため、健康体であればあまり神経質になる必要はありません。

心配なのは、口内炎など口の中に炎症がある場合です。

  いくらラウリル硫酸ナトリウムに発がん性がなく、歯磨き粉に添加されていても心配することはない...というデータがそろっていたとしても、その強力なたんぱく質変性作用を思うと、口内炎患者にはお勧めできません。

 口内炎の際は口の中を清潔に保つことは必須ですが、ラウリル硫酸ナトリウムを含有する歯磨き粉を使用することによって余計に悪化する恐れも考えられますので、その際は界面活性剤を添加していないタイプの歯磨き粉を使用することをお勧めします。

 いずれにしても、健康体であればラウリル硫酸ナトリウムの影響に神経質になる必要はありません。」

転載終

 この説明では国が認可している成分だからほとんど問題ないということです。

 ただし、口内炎がある方は使用をひかえるように書いてありますし、経皮毒があることも認めていますので、健常者でもこの成分が含まれている歯磨き粉を使わないに越したことはないと思います。

 

歯磨き粉の研磨剤の成分については

http://www.toishi.info/faq/question-fourteen/hamigaki.html

 

 

重曹 掃除や洗剤代わりに使う工業用ではなく、必ず食品用もしくは制酸剤の炭酸水素ナトリウムをご使用ください。

重曹は研磨効果があり弱アルカリ性(pHは8.5)でタンパク質分解作用もあるため、高濃度すぎたり過度の使用と粘膜を痛め(歯や歯肉のタンパク質を傷つける)てしまいますから、頬の内側や歯肉、舌に違和感があれば薄めるなど量を加減してください。

水で薄めず直接重曹をつけて磨く方もいますが、研磨性が強いためエナメル質が傷つくのでやめましょう。

【洗口用重曹水の作り方】

目安の量:食品用もしくは制酸剤の重曹3グラムを500mlの水に溶かします。
市販の歯磨きを使わずに歯ブラシだけでの歯磨き後にこの重曹水で10〜20秒くらいクチュクチュしてください。

【ココナッツオイルで作る歯磨き粉】

【材料】

ココナッツオイル(柔らかくしておく)・・・大さじ2杯

食品用もしくは制酸剤の重曹・・大さじ6杯前後(初めて作る場合は少なめ(4杯くらい)の方がいいと思います。足りないと思ったらあとで足すことができますので。

ミントオイル・・・10滴(注:これはお好みの量で。これも最初は少なめで)

シーソルト・・・小さじ1/2

これを全てボウルに入れてよく混ぜます。それを密閉できるガラスなどの容器に入れて保存してください。

 

引用先

http://inspirebeautytips.com/homemade-toothpaste-coconut-oil/

市販で化学物質が少なく、お勧めできそうなのは ORALPEACE です。
天然由来の口腔ケア用製剤ネオナイシンを配合した水とウメ果実エキスなど植物原料のみで作られているそうです。
http://oralpeace.com

DSC_0129.JPG