佐古歯科 上野御徒町の歯医者

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今日から「夏土用」

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土用とは、五行に由来する暦の雑節で、1年のうち不連続な4つの期間で、四立 (立夏・立秋 ・立冬 ・立春 )の直前約18日間ずつである。

五行では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てている。残った土気は季節の変わり目に割り当てられ、これを「土旺用事」、「土用」と呼んだ。
土用の間は、土の気が盛んになるとして、動土・穴掘り等の土を犯す作業や殺生が忌まれた。ただし、土用に入る前に着工して土用中も作業を続けることは差し支えないとされた。また「土用の間日 (まび)、(土公神が文殊菩薩に招かれて出かける日)」とされている日には土用の障りがないとされた。
・春の土用の間日...巳・午・酉の日
・夏の土用の間日...卯・辰・申の日
・秋の土用の間日...未・酉・亥の日
・冬の土用の間日...寅・卯・巳の日
2015年は7月26日・27日・31日、8月7日
五行の性質において、木気は植物のような発育伸長する勢いある傾向、火気は勢いが頂点に達し燃え盛る性質、金気は熱や勢いが衰え凝縮・固化しつつある状態、水気は凝縮きってエネルギーを秘めつつ静的に留まった状態であり、これらは四季、太陽、植物などの周期変化の観察から象徴化された。土気は土壌におくと種が発芽することの観察から、大きな変化を促し保護する働きと場所の象徴である。四季にはそれぞれ象徴である木火金水が順当に割り当てられたが、そのままでは季節が変わる際に性質の異なる気が接しギャップが生じる事になる。現実のスムーズな移行にはバッファ的に働き現在から次の季節の気へと変容させる期間があり、ここで土気が活発に働いているとみたのが土用(土の働き)である。この期間は、1年を五行の5等分し、さらに土を四季に配分するため4等分した長さとなる。

2015年は
冬土用:1月17日~2月3日 (太陽黄径297度)
春土用:4月17日~5月5日 (太陽黄径27度)
夏土用:7月20日~8月7日 (太陽黄径117度)
秋土用:10月21日~11月7日 (太陽黄径207度)
最初の日を「土用入り」最後の日を「土用明け」といいます。
夏土用の期間を暑中と呼び、暑中見舞いを出す時期でもあります。